患者様のご家族より依頼があり、新潟県の新潟県立がんセンター新潟病院から長崎県の出島病院まで看護師と救命士がお付き添いさせていただきました。
患者様は70代の女性。がんで抗がん剤治療を終了し、痛み止めや吐き気どめを服用して療養している状態でした。意識ははっきりとしており、こちらの指示に対して受け答えがしっかりとできていました。
新潟県立がんセンター新潟病院から新潟までは現地の介護タクシー
出発地の病院から最寄りの空港が新潟空港になるため、現地の介護タクシーに協力していただいて車両にて雪道を約30分かけて向かいました。
大寒波の影響もあり新潟空港に到着し搭乗手続き等を進めるうちに航空会社職員から運休になったことを知らされました。
もともと大寒波の影響もあり、空路が運休となる可能性はあったため事前に副案を練っていました。
新幹線搬送に切り替えるために現地の介護タクシーにお願いをして、新潟駅に急遽移動となりました。
搬送前日の夜からすごい雪でした・・・。
新潟駅出発
飛行機が欠航とわかってから、ご家族・ご本人様にご了承をいただき新幹線搬送へと切り替えました。
まず、新潟から東京へ、東京から博多へと乗り換えて新幹線で移動しました。
通常であれば多目的室を利用していくのですが、直前だったため新潟〜東京間の新幹線は多目的室を利用せず一般席での移動となりました。
長時間座っていると身体に負担がかかるため、リクライニングしてなるべく過ごしやすいような姿勢をとって向かいました。
途中、吐き気や痛みが出たのでそれに合わせた薬を内服しなんとか東京へ辿り着くことが出来ました。
乗り換え時は、東京駅の車椅子をお借りし、駅員さんの案内でホームまで出ました。
介助をすれば立てる方だったので、支えながら安全に車椅子へと乗っていただくことが出来ました。
東京〜博多は多目的室を利用できたため、多目的室で寝たままの移動となりました。
かなり長時間の移動となり痛みや吐き気が強く出る場面もありましたが、お薬を飲んだり、励ましたり車窓から外の景色をみて気を紛らわせられるよう努めました。
初めは明るかった空も段々と暗くなっていき、時の移り変わりを実感しました・・・。
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博多駅から長崎県へ
博多駅から長崎県の病院までは現地の介護タクシーさんにお願いし車での移動となりました。
博多駅到着後も博多駅の車椅子をお借りし、駅員さんの案内でホームの外まで出ました。
ここで介護タクシーさんと合流し、ストレッチャーへ乗り換え出発しました。
長時間の移動で疲労も溜まっていることもあり、移動中はずっと眠っておりました。
出島病院へ到着
約3時間車に揺られ出島病院へと到着しました。
出島病院についたのはかなり夜でした。
疲労困憊でご本人様・ご家族様にとって、とても大変な搬送になったと思います。
また、かなり夜の時間でも受け入れてくださった病院にとても感謝いたします。
飛行機搬送から新幹線搬送になって無事つけるか私共もヒヤヒヤしましたが、
無事に到着することができとても安心しました。
ご本人様がご家族様のお近くで静養できますことを心より願っております。